「中井侍茶生産者組合」は、昭和50年に地元の茶生産者により、地区の発展と茶の共同栽培を目的に結成され
独自ブランドの「中井侍銘茶」を開発し、国内でも稀少で良質な浅蒸し茶を生産しています。
新緑の眩しい5月頃、一番標高が低く暖かい畑からだんだん上に登るようにして、
中井侍地区の茶摘みは賑やかに始まります。
【高低差365m平均斜度約27度】
まるで三角定規をあてた様な急斜面をくねくねと車で上がっていく「七まがり」という道沿いには
上から下まで所狭しとお茶畑があり、眼下には雄大な天竜川を望めます。
それぞれの農家さんの茶畑から眺める景色、そして対岸からの風景は言葉では表せないほど美しく圧巻です。
【 対岸から見た七まがり 】
【 茶畑からの景色 】
中井侍地区では今でも手摘みの文化と営みが残り
5月には良質な茶葉のみをえりすぐって摘むその姿を見ることができます。
天竜川から立ち上る朝霧が、お茶を美味しくすると言われています。
昼夜の寒暖差が大きく、日照時間が短い山間部の谷合は、
お茶の栽培に適しており、柔らかく上質な葉が生まれます。
その恵まれた環境と丁寧な仕事から生まれるお茶は、
蒸し時間の短い浅蒸しと言われる製法で地区内の製茶工場で加工されます。
そうしてできた中井侍銘茶は苦みがほとんどなく、甘味が引き立ち
スッキリとした味わいでとても飲みやすくなっています。
また、淹れたお茶は澄んだ黄緑色をしていて、茶葉の形がふわりと戻るのが美しく
お茶を淹れた後の茶殻を「茶葉のおひたし」などにして食べる事ができます。
中井侍銘茶は急斜面の地区一帯に広がる美しい景観も大きな魅力となっています。
一方で生産者の高齢化や後継者不足により放棄茶園の増加が課題となっています。
これまで地区の方々が苦労して作り、守ってきた美しいた茶園と風景が
廃れてしまわぬよう「未来の子供たちにこの美しい風景を残したい!」
をキャッチコピーに2023年度よりオーナー制度を取り入れ
村外の方々にもご支援、ご協力をいただいています。
茶畑オーナー制度資料
オーナー制度についてのお問い合わせ
TEL:0260-32-1023(天龍村役場地域振興課)
龍泉閣売店
TEL:0260-32-1088
TSUMEMOGAKI(オンラインショップ)
TEL:0260-32-2158
なかや農園(オンラインショップ)
【電車】JR飯田線中井侍駅下車
※お車の場合、道路が狭くかつ地区内に駐車スペースが限られているため、JR平岡駅に車を止めて JR飯田線(豊橋方面へ3駅)をご利用ください。
Googleマップ
中井侍茶生産者組合 代表 原田 幸文
※注文も承っています。
電話 0260-32-3402(組合長 自宅)
TSUMEMOGAKI(地域おこし協力隊OB)
※注文も承っています。
電話 0260-32-2158
中井侍製茶工場
電話 0260-32-3484
天龍村役場 地域振興課
電話 0260-32-1023 FAX 0260-32-2525
その他の情報はこちら(中井侍銘茶HP)
一 三国境の 天竜川こえた 風が送るよ 茶の香り
二 お茶を摘むには 根羽からお摘み 根羽にゃ目もある 味もある
三 お茶を摘むには 腰にぼぼつけて おらもつけたや 腰にぼぼ
四 お茶の新芽を 三葉どり摘んで いとし主さに もませたや
五 いとし主さが ホイロに立てば 涼しい風吹け 空くもれ
六 お茶のでんぐりもみは 小骨がおれる かわりましょうか 主さゆえ
七 わたしゃ茶どころ 茶の花育ち 色も白いが したむきで
八 わたしゃ茶の花 一重の花よ 八重に咲く気は さらにない
九 中井侍 良い茶のでどころ 娘来てくりょ お茶摘みに
十 グリーンベルトの 段々畑 霧と人情 まろやかに
十一 茶摘み終わりて 別れが辛い 露もないのに 袖ぬらす
昭和58年 柿下繁翁(92歳)伝承